ミエル・ド・シャテニエ:収穫の季節です!

ミエル・ド・シャテニエ:収穫の季節です!

シャテニエ(栗の木)の花

シャテニエは荘厳な印象のある木で、シリカ質の土地に多く見られ、時に広大な森林を形成することもあります。落葉樹であり、すらりと高く伸びるその姿は、最大で40メートルの高さに達します。

葉について(Castanea sativa の図)

落葉性の葉は短い葉柄を持ち、当年枝に交互にらせん状に配置されています。葉は大きく、長さ最大30cm・幅10cmにも達します。葉身は全体として長楕円形〜槍状楕円形で、縁には深いギザギザがあり、表面は濃い緑色でやや光沢があります。

シャテニエの葉にはタンニン、粘液質(ムチン)、フラボノイドが含まれており、抗菌作用・収れん作用(粘膜を引き締める)・鎮静作用を持ちます。呼吸器系の炎症を和らげる効果や、腰痛やリウマチの緩和にも使われます。

 

花の咲き方(開花)

シャテニエの開花は非常に豊富ですが、比較的短期間です。気候や標高にもよりますが、6月初旬から7月末までが開花期とされています。

1本の木に雄花と雌花の両方の生殖器官が形成されますが、それぞれは異なる花に分かれて存在するため、この木は単性花・雌雄同株(monoïque)種と呼ばれます。

雄花と雌花は、その年に伸びた葉の付け根に沿ってやや硬い軸に並び、**直立した、または少し反った細長い“花穂(チャトン)”**を形成し、長さは20cmを超えることもあります。

 

果実(クリ)

受粉が終わると、各雌花は直径2〜3cmほどの球形の乾いた果実(クリ)へと発達します。同時に、雌花群を取り囲んでいた苞葉の冠が再び成長を始め、とげとげの殻(イガ)へと変化し、同じ花房から生じた**2〜3個のクリを完全に包み込みます。

一般にシャテニエの果実は「シャテーニュ(栗)」と呼ばれますが、一部の栽培品種では1つのイガに1粒だけの大きな実が入っており、その場合は「マロン」と呼ばれます。

また、シャテニエのクリと、セイヨウトチノキ(Aesculus hippocastanum)の実を混同してはいけません。セイヨウトチノキはシャテニエとは異なる観賞用の樹木で、この木の「マロン」はつるつるとした茶色い大きな種子であり、イガのような果皮に包まれています。シャテニエ属の特徴である“苞葉の冠”は存在しません。

 

養蜂における価値

シャテニエの雄花には、夏の豊富な開花期に大量の花粉と蜜が存在し、多くのミツバチを引き寄せます。通常、蜜源のピーク(ミエレー)は7月中旬に起こります。
この時期の蜜は豊富な場合もありますが、開花期間が短く、猛暑により蜜の分泌量が減少するため、年によってばらつきがあります。

単一花蜜のシャテニエ蜂蜜は、コルシカ島、セヴェンヌ、リムーザン、ブルターニュなどで定期的に生産されており、濃い茶色で結晶化が遅く、力強くウッディな風味が特徴です。中にはやや苦味と渋みのある後味を持つこともあり、その個性的な味わいから好みが分かれる蜂蜜とも言えます。

また、7月頃のシャテニエ蜂蜜には、甘露(ミエラ)が多く含まれることもあり、これはシャテニエに寄生するアブラムシの一種が分泌する糖分をミツバチが集めたものです。

 

Miel Factoryが選んだシャテニエ蜂蜜

私たちのシャテニエ蜂蜜は、フランスのセヴェンヌ地方、Sainte-Croix-Vallée-Françaiseで採取されています。シャテニエ(栗の木)は石灰質・アルカリ性の土壌には適応せず、
常にシリカを豊富に含み、やや酸性の片麻岩質または花崗岩質の土壌で育ちます。
そのため、この木はコルシカ島、モール地方、セヴェンヌ、リムーザン、ブルターニュなど、結晶質または片岩質のテロワールにしか本当に多く見られません。

また、シャテニエは夏の暑さを必要とする一方で、長期的な干ばつには耐えられません。

私たちのシャテニエ蜂蜜は、個性豊かな蜂蜜です。そのリキッドな質感には銅色の輝きがあり、森の落ち葉を思わせるようなアロマと、口に残るほろ苦い余韻がこの蜂蜜の特徴です。Miel Factoryが厳選したシャテニエ蜂蜜は純度が高く、液体の状態を長く保ちます。この蜂蜜は、フランスを代表するグラン・クリュ(特級)蜂蜜のひとつです。

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